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議会の活動

委員会行政視察報告

平成19年度 総務委員会行政視察報告(10月23日〜10月25日)

1 参加委員

委員長  藏成幹也     副委員長  原ひろ子
委員  武田寿生、野村幹男、伊藤青波、杉山眞士、重見秀和、須藤杲一、藤村和男

2 視察月日

平成19年10月23日(火)〜10月25日(木)

3 視察先及び視察内容

東京都練馬区   民間活力の活用について (保育園、学校給食の民間委託)
群馬県富岡市   世界遺産登録に向けた取り組みについて
千葉県我孫子市  提案型公共サービス民営化制度について

4 視察目的

・民間活用の先進的な取り組みについて調査するため(東京都練馬区、千葉県我孫子市)
・世界遺産登録に向けた先進的な取り組みについて調査するため(群馬県富岡市)

5 視察概要

○東京都練馬区  民間活力の活用について(保育園、学校給食の民間委託)
〔内容〕
練馬区行政視察 練馬区では、「新行政改革プラン(平成16年度から平成18年度)」を策定し、行政サービスの民間開放を進め、区民との協働を拡充することとされています。
 このプランに基づいて、「委託化・民営化方針」を策定し、「『民間でできることは民間に委ねる』ことを基本に、すべての事務事業の委託化または民営化を積極的に推進する」、「区の事務事業の民間開放により、雇用創出等、地域の活性化を目指す」この2点を推進方針とされていました。
 また、委託化・民営化の実施基準については、次の4項目を設定し、この4つの効果を総合的に検討された上で実施することとされていました。
(1) 区として確保しなければならないサービスの水準が維持できること
(2) 区民ニーズに対する柔軟な対応が可能となること
(3) 経費が節減できること
(4) 雇用創出等による地域の活性化が図れること
 この方針に基づき、区立施設における管理運営業務については、「区立施設委託化・民営化実施計画」、区立施設以外の事務事業については「事務事業委託化・民営化実施計画」を策定し、委託化・民営化の内容を明らかにされ、取り組まれていました。

 保育園の委託については、現在、全80園のうち7割が区立直営で行われていますが、多様な展開を図るため、構成比を5割にする方針であり、委託の実施に当たっては、延長保育の実施、施設改修を伴う場合には一時保育を開始、地域の必要に応じ休日保育、病後時保育などの拡充を図ることとされていました。
 現在委託されている区立保育園の委託検証結果から今後の課題として、委託園発表後の保護者への十分な説明、優良な委託先事業者の確保、引き継ぎ期間・内容の整理等が上げられていました。

 学校給食の委託については、厳しい経済状況の中、学校給食調理業務の効率化を図るため実施されており、委託により生み出された経費は、センター方式から自校調理方式に変更するための工事や、新たな教育施策の維持・向上を図る経費として活用されていました。
 民間に委託される業務は、調理作業とそれに付随する配缶・運搬、調理器具の洗浄・消毒、残菜の処理などであり、献立の作成は従来どおり学校の栄養士が行い、食材料の購入やできあがった給食の確認や食物アレルギー対策についてはこれまでどおり行われていました。

○群馬県富岡市  世界遺産登録に向けた取り組みについて
〔内容〕
富岡市行政視察 世界遺産登録を目指す契機は、日本産業革命の原点である富岡市の富岡製糸場をはじめ、群馬県内の他市町村の絹産業関係文化遺産を世界文化遺産に登録するために発足した群馬県の世界遺産プロジェクトであり、県の主導のもと関係市町村と連携し、世界遺産登録に取り組まれていました。
 当初、市民の意識として富岡製糸場が世界遺産に登録できる文化遺産と認識されていなかったため、地区公民館単位で受講者を募集し、富岡製糸場の見学、文化遺産としての重要性を学ぶ市民勉強会の開催、世界遺産講演会の実施など、市民意識の向上に努められていました。
富岡製糸場 また、まちづくりについては、「地域資源を活かした持続可能なまち〜富岡製糸場の世界遺産登録を見据えて〜」をまちづくりの目標とした「富岡市まちづくり計画」を策定され、富岡製糸場をはじめとした地域資源を中心に、富岡市固有の魅力を創出し、将来にわたって持続可能なまちづくりを目指されていました。
 富岡製糸場の見学者数は、平成18年度、約113,000人でしたが、平成19年に世界遺産暫定一覧表に記載され、平成19年度は、10月現在で約150,000人となっていました。
 当面の課題として、来客者の受入のための駐車場の整備、歩行者の動線の確立と安全性の確保、街なかの回遊性の創出、街並みの景観形成が上げられていました。

○千葉県我孫子市  提案型公共サービス民営化制度について
〔内容〕
我孫子市行政視察 我孫子市の提案型公共サービス民営化制度は、民間の創意工夫を生かすとともに、公共サービスにおける民と官の役割分担を見直し、充実した質の高い公共サービスを展開するため、市が実施するすべての事務事業を公表した上で、NPO法人や民間企業などから事業実施に当たっての提案を募集し、公共サービスの民間委託や民営化を進める制度として取り組まれていました。
 選考基準については、事業内容は様々でありますが次の4項目を共通の基準として設定し、そのほか事業の内容を踏まえ必要な基準があれば適宜追加しているとのことでした。
(1) 官民の役割分担は適切か。
(2) 市が実施するより効果的で質の高いサービスが提供でき、市民サービス向上が図られるか。
(3) 市よりも効率的に実施でき、経費の節減につながるか。
(4) 雇用創出など市内経済への波及効果が期待でき、地域の活性化につながるか。
 なお、民間の提案において、法律で行政が行わなければならないものであっても、市民サービスの向上につながるものであれば、国に対して特区の申請や規制緩和の働きをしていくとの考えでした。
 第1次募集では1131事業を公表され、提案が79件あり、そのうち継続協議13件、取り下げ10件を除く56件の提案について審査を行い、34件が採用されていました。
 第2次募集においては、1070事業を公表されましたが、提案が6件であり、第1次募集から大幅に減少したため、提案審査委員会や提案団体の意見を聞き、制度を検証し、より提案しやすく、よりよい制度に見直しすることとされていました。

6 所感
○民間化の推進について(東京都練馬区、千葉県我孫子市)

 練馬区、我孫子市において共通する民間化の視点として、経費の節減もさることながら、市民サービスの維持・向上、また、雇用創出等による地域活性化が掲げられていました。また、民間化の推進に当たって、公共サービスの担い手の発掘・確保を位置づけされており、本市においても検討していく必要があると感じました。
 民間化の実施に当たっては、市民への十分な説明、民間化される業務に従事する職員への対応、優良な委託先事業者の確保が重要であり、また、実施後においては、市民サービスの維持・向上を確認するための仕組みづくりが必要であると感じました。

○世界遺産登録に向けた取り組みについて(群馬県富岡市)
富岡市現地視察 富岡製糸場等の世界遺産登録の取り組みは、群馬県主導で行われており、富岡市の製糸場をはじめとする群馬県内の絹産業関係文化遺産の回遊ルートが確立され、新たな観光ルートとしても期待ができるものです。山口県内においても4カ所で世界遺産登録の取り組みがされており、県との強い連携が必要であると感じました。
 富岡市で行われている市民意識向上の事業については、市民が郷土の文化遺産を再認識、再評価し、その価値を知ることにより、最終的に郷土愛へとつながっており、本市においても必要な取り組みであると感じました。


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