トップページ
トップページ議会の活動委員会行政視察報告>平成22年度 経済建設委員会行政視察報告
議会の活動

委員会行政視察報告

平成22年度 経済建設委員会行政視察報告(1月18日〜20日)

1 参加委員

委員長 氏永東光  副委員長 右田芳雄
委員  宮川英之、斉藤 亘、兼村幹男、其原義信、須子藤吉朗、澤田正之

2 視察月日

平成23年1月18日〜20日

3 視察先及び視察内容

三重県四日市市  耕作放棄地対策について
静岡県富士市   新富士駅周辺地区整備(「ふじさんメッセ」)について
東京都文京区   文京区観光ビジョンについて

4 視察目的

・本市の耕作放棄地について先進地の対策状況を調査するため。(三重県四日市市)
・本市の新山口駅北地区重点エリア整備について先進地の状況を調査するため。(静岡県富士市)
・文京区観光ビジョンの詳細、また先進的な観光施策の取り組みについて調査するため。(東京都文京区)

5 視察概要

三重県四日市市 耕作放棄地対策について  
〔内容〕
 四日市市では農業再生・振興のためには行政や農家だけでなく市民(消費者)やNPO、企業などの多様な意見を取り組んだ農業振興が必要であるとの観点から、市長と地元JA組合長を発起人として「四日市農業再生アクション会議」を平成16年2月に設立しています。
四日市市での視察  この会議は市内で活動を行っているNPOや農業を検討していた企業等が会員となり、農業振興策等について議論され、主要なテーマとして「企業による農業参入」と「遊休農地対策」が取り上げられました。市としては、「四日市農業再生事業」を平成16年度に取り組み、農地を復元する者への補助金・奨励金や市民菜園開設の際の施設整備の補助等を行っています。
  さらに、平成19年度には、支援内容を見直し、「企業の農業参入支援」と「食育活動支援」を追加し、「四日市アグリクリエイター創生事業」としてリニューアルして現在に至っています。
  この四日市アグリクリエイター創生事業の中の農地の守り手づくり事業では農地利用者に対し復元に要する経費の一部を助成する「優良農地復元化事業費補助金・奨励金」や、市民菜園に付帯する給排水設備、農機具等の整備に要する経費の一部を助成する「市民菜園整備事業費補助金」を整備しており、平成16年度から平成21年度までの間に約5.1ヘクタールの農地が再生されました。現在、「特定農地貸付」による市民農園は6園(うち1園はNPO法人が管理者)あり、栽培講習会、収穫祭を行うなどそれぞれの園で特色のある運営がされています。
  しかし、耕作放棄地の場合、開設者の農地再生にかかる費用負担が大きいこと、農園近隣住民の理解が得られるとは限らないこと、利用者の入退園管理が煩雑なことなどから、農家個人での開設は困難な場合が多く、運営主体の育成が課題となっています。
  また、四日市アグリクリエイター創生事業の中の新しい農の担い手づくり事業では、新規に就農する際の初期投資補助、企業が農業参入する際の初期投資補助を行っています。この補助を活用した企業は過去に1社しか例がありませんが、企業の農業参入状況は建設業者、食品メーカーの2社となっています。

〔所感〕
 耕作放棄地の対策としては、担い手づくりがキーワードであると考えます。
企業の農業参入においては、一定規模の農地の確保や収益の確保、技術の習得が課題であり、広域で取り組む必要性や、ビジネスモデル構築の観点から県との連携の重要性も感じました。
 また、NPO法人等による市民菜園については、菜園整備のための市のバックアップ体制と責任をもって運営できるNPO法人の選定、育成が重要な課題であると感じました。本市においても、市民活動による農地の活用や保全も重要な農業振興策として捉えることが重要であり、農家だけでなく企業や市民も加えた多様な担い手の育成が今後の課題となることから、農業者の意識改革も含め、本市の立地条件等に合った対策を練り、モデルケースの一刻も早いスタートが耕作放棄地対策の成功につながると考えます。
 さらに、耕作放棄地は早い段階で手をいれるほどコスト的にも軽減できることから、市報や助成金の活用、認定農業者の増強等を通じて担い手の裾野を広げていく不断の努力が求められると考えます。

 
○静岡県富士市 新富士駅周辺地区整備(「ふじさんめっせ」)について  
〔内容〕
富士市での視察  富士市の新富士駅周辺約88ヘクタールの地域は、平成4年に制定された「地方拠点都市地域の整備及び産業業務施設の再配置の促進に関する法律(地方拠点法)」に基づき、平成5年4月に静岡県東部地方拠点都市地域に指定されました。
  現在「ふじさんめっせ」があるB地区を広域の玄関口として整備し、富士地区広域圏はもとより、山梨県峡南地区の活性化にも寄与する地区として、積極的なまちづくりを推進する必要がありました。
  「ふじさんめっせ」の整備事業は、上記88ヘクタールの整備の一環として、中核施設ゾーンと位置づけられた駅北側の新富士駅前グラウンド用地の有効活用を図り、地区の賑わいと交流の創出、地区全体の整備促進に向けた中心的役割を果たす施設として、「産業・文化・交流」をテーマに様々な展示会、イベント、会議等が開催できる機能を備えた多目的展示場として整備されました。
  「ふじさんめっせ」は約4,000uの大展示場をメインに会議室、エントランスホール、主催者控室等で構成され、大展示場は可動間仕切りにより小規模展示にも対応できるフレキシブルな構造となっており、総工事費は約19億2,000万円です。
  また、屋外展示場や広場を設け、大展示場と連系したスケールの大きい催しも開催可能となることから、新幹線駅前という立地条件を活用した催事の開催等、富士市を含む周辺市町の魅力や情報を県内外に受発信する基地として、産業振興及び地域活性化に寄与するものと期待されています。
「ふじさんめっせ」の大展示場  施設の管理運営方法は、多様化する市民ニーズ等により効果的、効率的に対応するとともに、民間の能力を活用しつつ市民サービスの向上と経費の削減等を図るため、民間事業者の参入による指定管理者制度を導入しました。
  民間活力の導入に当たっては、指定管理者となり得る事業者を市内・県内を初め、全国から130社抽出し、郵送による意向調査及び施設PRを行っています。意向調査で好感触を得た事業者のうち、業者や地域性等から11社の抽出を行い、直接ヒアリングを実施し、収支シミュレーション、施設利用予測及び採算性の分析等について検討を行っています。
  この施設は新設であったため、指定管理者導入に伴う公募条件の検討が重大なテーマでした。また、近隣の同様施設とは20qしか離れていないため、商圏が重なることもあることから、順調に稼働するまでには多少時間を要するものと思われたため、指定管理者の指定期間は5年間としています。

〔所感〕
  「ふじさんめっせ」の大展示場は住宅フェアやモーターショー等で使用されているようですが、近年の経済状況もあり、稼働率は低く、会議室の稼働率が高いとの説明がありました。本市において同様な施設を建設する場合は地域経済活性化等のコンセプト、方針を明確にし、メッセ機能だけでなく多機能で考えるべきと実感しました。
 また、「ふじさんめっせ」のような産業交流施設の建設については、道路交通網等の整備が進めば、周辺市町を含む広域的な利用が可能であり、地域産業の振興や地域活性化に寄与する施設として期待ができると感じました。
 一方で、このような施設では、全国的なネットワークでの利用者の獲得が必要なため、本市での活用が難しいようであれば、県の産業支援策として考えるべきではないかとも感じました。


東京都文京区 文京区観光ビジョンについて 
〔内容〕
 文京区は地域の発展・活性化を推進するため、基本構想、同実施計画に基づき、文京花の五大まつり等、様々な観光施策に取り組んできました。
  文京区での視察 国と東京都も「観光の発展を通じ、地域住民が誇りと愛着をもつことができる活力に満ちた地域社会を実現していく」ため、様々な施策に取り組んでいます。
  こうした流れの中で、文京区においても、活力ある文京区を目指して、さらなる観光振興に取り組むこととし、長期的な視点に基づき文京区の観光をより魅力的なものとしていくため、今後10年間の観光振興の取り組みを示した「文京区観光ビジョン」を平成21年に策定しました。
  ビジョンでは理念を「行ってみたい、来てほしい、文の京」とし、観光振興を通じて区民と来訪者が共に満足できる観光まちづくりに取り組み、「区民にとっても安全・安心なまち」「いつかは住んでみたいまち・ずっと住み続けたいまち」と思われるまちを目指しています。
  理念を踏まえた観光ビジョン実現のために次の3つの目標を掲げています。
@地域が有する四季それぞれの魅力を高め、来訪者や区民に楽しさを伝えることにより「四季折々の魅力をもった文の京」の実現を目指します。
A来訪者と区民が交流を深め、理解と信頼関係を築き「おもてなしの心溢れる文の京」の実現を目指します。
Bこれまでに創造された歴史・文化を次の世代へ伝えるとともに、新たな文化を生み出し「歴史と文化を大切にする文の京」の実現を目指します。
  さらに、3つの目標を実現させるために、自分の視点でまちの魅力を発見する「まちあるき」を楽しむ来訪者を念頭に、区民と来訪者の交流により、文化・産業の活性化を図っています。また、来訪者にとって「住んでみたい」、区民にとって「住み続けたい」と感じさせるような地域の魅力を創出し、来訪者・生活者双方の視点にたった地域づくりに取り組む等の基本方針を示しています。
  具体的には、「まちあるき」をキーワードに観光資源の発掘・活用・創出、環境整備、交流の場・機会の創出を行うこととし、また、観光まちづくりのための情報発信、人材育成を行うなどの取り組みも行うこととしています。

〔所感〕
 来訪者が「住んでみたい」と感じ、地域住民は「住み続けたい」と感じさせるような地域の魅力を創り出していくことが、結果的に観光産業の育成や地域振興の可能性を広げることにつながっていくと考えます。
 また、文京区内の歴史的資源や自然の資源を楽しむ、いわゆる散策に向いている点と、山口市の歴史的資源、自然、湯田温泉街の街並みや風景を楽しむ、いわゆる「そぞろ歩き」といった点は、共通する点があり、観光まちづくりのための人材育成を行ったり、観光に来られた人に「まちあるき」を楽しんでもらうための工夫には参考になる点が多々あり、本市においても観光コースづくりなどにおいて生かしていけると感じました。

<<一覧へ戻る

▲ページ上部へ戻る
山口市議会事務局 〒753-8650 山口県山口市亀山町2番1号
電話:083-934-2854 FAX:083-934-2658
gikai@city.yamaguchi.lg.jp
Copyright(C)2007 Yamaguchi City.All rights reserved.