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委員会行政視察報告

平成25年度 総務委員会行政視察報告(8月9日)

1 参加委員
委員長 重見秀和  副委員長 田中 勇
委員 藏成幹也、氏永東光、有田 敦、原ひろ子、菊地隆次、小田村克彦、上田好寿

2 視察月日
平成25年8月9日(金)

3 視察先及び視察事項
・秋穂地域浜内地区メガソーラー発電所
・中原中也記念館
・山口情報芸術センター(YCAM)

4 視察目的
【秋穂地域浜内地区メガソーラー発電所】
・未利用地の有効活用について調査するため。
【中原中也記念館】
・中原中也記念館20周年記念事業及び施設の管理、企画運営について調査するため。                       
【山口情報芸術センター】
・YCAM10周年記念祭関連事業及び施設の管理、企画運営について調査するため。                    

5 視察概要 
(1)秋穂地域浜内地区メガソーラー発電所
【内容】 
 当該用地は、平成17年9月に旧秋穂町が取得してから、利用されない状態が続いていましたが、今回、敷地の約3分の1の面積を利用して、市が土地を賃貸することにより、太陽光発電所として民間での有効活用が図られました。
 開発・運営は、三井物産株式会社、設備所有者は、日本太陽光発電2012合同会社、建設工事は、JFE電制株式会社及びJFEシビル株式会社です。
 事業については、平成24年7月から開始されました「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」に基づく固定価格買取制度を利用して、太陽光発電所を建設・運営し中国電力へ売電を行うものです。再生可能エネルギーの導入促進は、一般的には、エネルギーの自給自足、資源の有効活用、地域政策、CO2の削減を目的に進められています。
 敷地面積は、47,460uで、この中に14,265枚のパネルが設置されています。発電規模は、3,495kw(設置した太陽光パネル〔モジュール〕の最大出力の合計値)、発電エネルギー量である発電出力は、1,990kw、予測発電量は、一般家庭約600世帯の消費量に相当する年間約360万kwhです。本市との契約期間は、平成24年11月26日から20年間で、平成25年6月26日から発電を開始しています。
 当日は、炎天下での視察でしたので、この天気であれば発電量も多いのではとの質問に対して、パネルの発電量は、太陽光の光の強さ(日射強度)に比例するが、温度が高くなりすぎると発電量が低下する性質があるとの説明を受けました。
 なお、この事業により、市には借地料、設備に対する固定資産税の収入が発生するほか、保守を地元業者が行うなどの経済効果をもたらしています。
【所感】
 今回視察した秋穂地域浜内地区の公有地については、まだ3分の2が未利用地となっています。太陽光発電所の設備増設も期待されており、残りの未利用地についてもさらなる活用を進めてほしいものです。ただし、雨水等の排水対策、台風等の災害対策や施設の維持管理対策などの管理上の問題や周辺への景観・美観について十分検討する必要があります。
 現在、未利用地の活用手法として、ファンドを活用した事業により大手企業が進出する事例が全国的にも広がっているようで、自治体としては、こうした事業については研究すべきです。今回の案件においても、今後の利活用方針の明確化や契約年数経過後の施設の取り扱いなどは整理しておく必要があります。契約終了後は、また利活用の検討が必要になることから、積極的に売却することも考えていかなければなりません。
 利活用の方法として、今回の案件では、固定資産税(償却資産)と土地賃料が入ることとなりますが、もっと雇用創出や地元企業が潤うようなビジネスシステムを考えることが必要です。
 引き続き、未利用地の利活用については、積極的に進めていかなければなりません。

管内視察風景  管内視察風景
 
(2)中原中也記念館
【内容】
 中原中也記念館は、中原中也の生家、中原医院の跡の一部に建てられた地上2階の鉄筋コンクリート造りの建物で、平成6年2月18日に開館し、中也の遺稿や遺品を中心に、貴重な資料を公開しています。建物は、平成10年に公共建築百選に選ばれています。
 開館10年目からは展示替えを行うことにより、来館者が何回も来られるように改善をおこなっています。1階は、常設固定展示と常設テーマ展示をしており、常設固定展示では、年表など中原中也の入門的な展示を実施しています。常設テーマ展示では、年1回展示替えしています。展示するための展示用の壁や展示ケースは、半分が固定式で半分が可動式を活用して、いろいろな展示ができるように対応しています。2階は、企画展示として年3回程度の展示替えを行っており、細かいテーマの設定や、中也と他ジャンルとのコラボレーションといった、多様な視点から中也の世界に迫る展示を行っています。今回は、「旅する中也−汽車の笛聞こえもくれば」という企画展示で、古い絵はがきや時刻表などを手がかりに、当時の風景を再現しながら、中也の旅に対する思いに迫る内容でした。屋外でも、年2回展示替えをおこなっており、外でも観ることができるようにしています。
 平成26年には、開館20周年を控えています。築20年も経過すると、施設の老朽化も進んでいるとのことで、平成25年11月1日から平成26年2月15日の臨時休館の間に空調設備など施設の改修を行います。
【所感】
 館長から施設内の説明を受けましたが、展示もわかりやすいように、さまざまな工夫を凝らしながら、展示スペースをうまく利活用されており、資料収集にも努力されていることがわかりました。山口市の文化や中原中也についての発信など取り組みもしっかりされており、中原中也記念館の運営に対するご苦労を感じました。
 今後も、中原中也ファンをはじめ、多くの人々が中也の詩に親しんでいただけるように、市民が誇る記念館として、市民の交流となる場所として、中也研究の拠点として、積極的に、国内外に中也の魅力を発信されることを期待します。また、学校教育面から落ち着いた文学に触れさせ感性を磨く機会とすべく、児童・生徒には学校から必ず訪れさせるよう検討するべきです。
 課題としては、駐車場、バス等からのアクセスが悪いので改善が必要です。

管内視察風景  管内視察風景

(3)山口情報芸術センター(YCAM)
【内容】
 山口情報芸術センターは、2003年11月1日に開館しました。
 今年、YCAM10周年記念祭を開催するにあたり、2011年1月から、数多くの会議を開いており、実際にアーティスティックディレクターである坂本龍一氏とスタッフで協議して進めました。今回は、メディアによって、人と人、人と地域をつなげる、また、手作り感を出すという取り組みをしています。
 具体的な内容としては、教育普及にも重視しており、「コロガルパビリオン」や「YCAMサマースクール」などの子供たちを主な対象とする事業を実施しています。また、開催会場をYCAM内だけでなく、商店街において「パブローブ」、「とくいの銀行山口」、「スポーツタイムマシン」といった事業実施しており、「スポーツタイムマシン」では、1日で500人の子供を集客しました。そのほかにも、一の坂川沿いでは、C.S赤れんがやふるさと伝承センターなど6ヶ所で5分程度の映画を上映しており、すべてを観るとひとつの作品になるという事業を実施しています。この事業は、全国に紹介していくということでした。さらに、山口大学と連携して、「エコ・アート・ビレッジ」という企画も実施しています。
 昨年、YCAMのプロデュース・滞在制作の「THE END」というボーカロイド・オペラは、山口公演に続き東京公演がされ大変好評をいただいており、パリで公演されることになり海外に発信される作品までになりました。ちなみに、この映像作家は山口市出身です。
 説明を受けた後は、「フォレスト・シンフォニー」、「ヤマグチ・ミニ・メイカー・フェア」、「コロガルパビリオン」などの事業や施設内部を見学しました。
【所感】
 YCAMについては開館10年を経て、交流、文化、創造からメディアアートに着目、今や成長戦略としての本市の重要な位置を占めるようになってきています。しかし、大内文化や明治維新といった歴史、文化が市民の誇りであることが認知されているのに対して、国際的には評価が高いであろうYCAMの文化、芸術(メディアアート)については、市民には理解されにくいところがあります。市民理解を得るためには、わかりやすい市民向け説明(例えば、移動市長室のように、年に数回、地域を回って宣伝する)と市民が参加できるしかけを作っていく必要があるのではないかと思われます。
 YCAM10周年記念祭関連事業については、一部のメディアアーティストのための成果発表ではなく、広く市民に受容され後世に残る作品を発信する場となることが必要であり、一般市民が庶民感覚で参画できるものであったり、市民への理解が深まる努力が必要と感じました。
 施設の見学については、屋内では、オープンフレームワークスとして、世界各国からメディアとアートの融合させることのできるプログラムをボランティアで開発、発信するために、海外からの多くの参加者が作業している会場を見学し説明を受けました。これまでは、アメリカの2箇所で開催されてきたこの合同研究会が、初めてアメリカ外での開催がここで開かれたということで、YCAMの世界に向けた発信力(メディア・アート)が発揮されたものと感じました。
 屋外では、以前好評だった「コロガルパビリオン」が設置されており、子どもから大人まで、自分なりの遊び方を工夫しながら酷暑の中、元気一杯に利用しており、子供たちが喜んで体験している点などは成果といえます。
 今後は、山口市で制作した作品には、インスタレーション(場所や空間全体を作品として体験させる芸術)が多くありますが、後世に残せる作品として世界に発信してほしいものです。そうした作品が国内外で注目され、情報発信の場所として成長し、海外から来訪者がぞくぞくと訪れるような世界に誇れる文化芸術の拠点施設になることを期待します。
 中原中也記念館及びYCAMには、市民から親しまれ、愛される企画・運営により、来場者数が、延べ人数だけではなく実質人数(複数回の来館者は1人と数える)も増加することを期待します。
 本市の文化政策として、全国発信のシティセールスを充実させ、観光文化都市として大内文化からYCAMの芸術を全国に売り込むこと、全ての文化・芸術施設の無料開放、文化・芸術を中心とした山口市の観光商品開発など、部局を超えた連携をしっかり市として取り組み、国内外に誘客・宣伝する必要性を感じました。

管内視察風景  管内視察風景


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